エメラルドツリーモニター

- 目属科:有鱗目 オオトカゲ科 オオトカゲ属
- 分 布:ニューギニア島・パプアニューギニアなど
- 体 長:75~90㎝
- 体 重:500〜700g
- 寿 命:15年
食事(野生下)
肉食性。カタツムリや節足動物、昆虫類や小型のトカゲを捕食。
食事(飼育下)
主食はコオロギやデュビアなどの昆虫(生き餌)。
肉食性なのでウズラ、マウスなども与えますが肥満には注意。
野昆虫にカルシウム剤などをふりかけてから与えると良いです。
特 徴
樹上性のオオトカゲ(モニター)の仲間。体の半分以上を占める長い尾を枝に巻き付け、鋭い爪で木を登る。活動場所から飼育の際は床面積より高さを重視したケージを設けるのがコツ!肥満対策のため昆虫類をメインに与えるといい。
慣れやすさ
基本的に臆病な性格の個体が多いですが、知能が高くしっかり飼い主を認識するようになるので、人馴れしやすいと言えるでしょう。
しかし体長が1mを越えることもあり鋭い爪を持つので慣れるまでは無理に触ったりしてストレスを与えないように注意してください。
引っ掻かれたり、噛まれたりと怪我をすることもあるのでハンドリング向きの生体ではありません。ふれあいは慎重に。
飼育のしやすさ・おすすめ度
大きめのケージを用意する必要があるので、場所の確保は必須です。
温度・湿度管理や餌の用意など、環境を整えるのは比較的容易ですが、長い爪や無理なふれあいは生体、飼い主共に怪我に繋がりますので、初心者の方は十分に注意してください。
飼育時の注意
★ケージのサイズ★
ケージの大きさは横幅で体長と同じ大きさ、高さで体長の1.5倍が目安です。
最長90cmまで成長したと仮定すると180cm(横幅)×90cm(奥行き)のケージが必要となるので、要注意。
樹上性なので高さがあるケージを選んであげるようにしましょう。
★照明・紫外線ライト★
なるべく野生下と同じ環境を用意してあげることが望ましいので、バスキング用の照明と紫外線を含んだUVライトの2種類を用意してあげるように。
カルシウムの吸収を助けるビタミンを体内に生成する習性があるので、紫外線ライト(日光浴)は健康を維持するためにもできるようにしてあげましょう。
温度や紫外線量の要求量は多くなくて良いですが、火傷をしないように、ケージの外からの照射が◎。
★床材・レイアウト★
何もないとツルツルと滑ってしまうので、爬虫類用の砂やヤシガラマットなどでOK。
お世話の手間を軽減したい場合はキッチンペーパーやペットシーツを使用すると排泄物や生き餌が床材の中に潜ってしまう心配もなく清潔を保つことができます。
レイアウトについては流木や観葉植物を入れてあげましょう。シェルター代わりになるので、安心してくれますよ。
★水入れについて★
水分補給用兼任、個体差はありますが水浴びを好むことが多いので乾燥防止にもなりますし、成体が入る程度の水入れを設置してあげてください。中で糞尿をするのでこまめに水換えしましょう。
★温度・湿度★
室温は27度~28度前後をキープし、夜間は26~27度。
バスキングスポットは40度~55度になるよう設定を行ってください。
湿度に関してはかなり多湿を好むので朝と夜の1日2回、霧吹きをケージ全体へたっぷりでOK。水容器から水を飲まない個体もいるので、霧吹きの水をきちんと飲んでいるか観察しておいてください。